【1週間の振り返り】 日銀の買い入れ探り

金曜日の日経平均は、28864.32円(前日比-65.79円)で取引を終えました。

一時、28308円まで下落、500円を超える下げ幅となっていましたが、後場から反転上昇しています。

リバウンドがどのあたりになるか、検討していましたが、金曜日の前場は悲壮感が出ていましたね。

投げが一巡後は、日銀の買い入れもあり反転リバウンドしています。

一旦、パニックは収束しそうです。

日銀の買い入れは、3月4日、5日に513億円づつ入りましたね。

日銀は、高値では買い入れをしないとの方針を打ち出していたこともあり、今回の大幅下落の一因と考えています。

※詳細は先日の日誌を参照ください。

今回の急落しているなかで、どの水準で買い入れを始めるか試されているようでした。

木曜日の620円の下落で、513億円の買い入れが入った観測が夕方に判明。

その夜間に米国の下落を受けて、金曜日に投げられました。

ただ、前日に日銀が入ったことから、500円を超える急落には買い入れをしてくることもあり、買い戻しが加速したようです。

買い入れ額は、新型コロナ禍で急落した昨年2月、3月と比較すると減っていますが、パニックを収束させるには十分な存在感となりました。


一旦、下値固めをするかもしれませんが、高値圏での買い入れはないため、ここから反転上昇したとしても、25MA付近となる29300円~29500円の上値は重たくなりそうです。

リバウンド狙いも、逃げ足を想定して指値注文、もしくは買い入れポイントには逆指値など対応しておくことが大切です。

また、中期ホールドの銘柄の含み益が減ったり、新規中期ポジションを形成中の物はマイナスになっているものがあるかもしれませんが、期待感や今後の買い増しポイントを考えておきましょう。


米国市場


金曜日の晩の米国市場は、NYダウが31496.30ドル(前日比+572.16ドル)、NASDAQは12920.15ポイント(前日比+196.68ポイント)とバイデン砲炸裂して、大幅リバウンドしています。

雇用統計は37万9000人増と市場予想(21万人増)以上に増加しています。

失業率は、6.2%と横ばい水準ですが、新型コロナ感染拡大前と比べると、悪化水準が続いていますね。

実経済は引き続き悪化していますが、バイデン政権による追加経済対策は1.9兆ドル。

米国GDPの9%、2020年の需要不足の3倍近くの規模で、こちらが速やかに成立する見通しであるため、下値では買い戻しが発生しているようです。

大規模な国債とドルの発行により、米国の長期債券が売られているようで、金利上昇が続いています。

NYダウの上昇は強いのですが、成長株であるNASDAQの買い戻しは進んでおらず、成長以上に株高になっていたと思われるテスラ、ズームは弱いですね。

一方で、GAFAMのように成長期待だけでなく、実体を伴っている銘柄への買い戻しは強いようです。

思惑ではなく、実績がどれだけあるか、現在の相場はこちらに注目が集まっているようです。

3月5日の米国市場で半導体関連は売られていましたが、半導体不足は21年は続く見通しです。

現在は、高値圏からの売りは出ていますが、下値は徐々に固まり始めそうです。

空売りの手仕舞いには注意しましょう。

〇中国5か年計画、研究開発費年7%増


米中摩擦はバイデン政権になっても、回復する見通しは立っていません。

もちろん、覇権争いなので、双方引くことは覇権を譲ることになるため、歩み寄ることはないのですが…。

とはいえ、基礎研究で遅れていると自己分析している中国は、半導体を含む研究開発費を増加しています。

また、半導体製造大手の台湾TSMCは、9000人の従業員を新たに採用を決め、21年の設備投資も過去最高の約3兆円を予定しています。

台湾に新工場を建設しており、これを考えると、今現在、日本半導体製造装置メーカーは今期業績が一巡していますが、再度買い戻しは入ってきそうです。

今期業績もよく技術力もあるため、利益率が高い銘柄として注目しているのは


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