環境の下げは下値固めチェックチャンス!


おはようございます!

水曜日の日経平均は、28147.51円(前日比‐461.08円)で取引を終えました。

東証1部  値上がり 349  値下がり 1795 変わらず 48

マザーズ  値上がり 41  値下がり 308  変わらず 5


日経平均は28000円を割り込み、一時27888円をつけています。

昨日も前場のTOPIXが2%以内の下げ幅になっており、日銀の買い入れは入りませんでした。

これを受けて、後場からリバウンド狙いの短期勢も手じまい売りも入り、売りが売りを呼ぶ弱気相場になっています。

新型コロナで傷んだ実経済への莫大な経済対策に余力を使ったことにより、日銀は株式市場から事実上の出口戦略を取っているようです。

米国市場も追加経済対策による株式上昇が一巡しており、昨年3月から続いてきた補助金バブルは一旦収束しそうです。

特に昨年11月の大統領選でバイデン氏が勝利後、株高が進んでから信用取引も膨らんできました。

信用取引(クレジット)の取引量が多くなると、膨らんだ分の調整が発生します。

この循環は、経済構造上必ず発生するもので、現在は調整のターンに入っています。

日経平均は28500円~30000円の価格帯で3ヵ月横ばいしていたところから、下に振れています。

日銀の買い入れもない状況、決算発表時期により材料出尽くしのタイミングも重なることから、一時的にパニック相場が発生しやすい時期になっています。

俯瞰できる月足、で12ヵ月線も視野にいれておきたいと思います。

指数の調整は個別銘柄の投資タイミングにつながることが多いです。

現在の決算発表はチェックしておきましょう!



昨日の決算発表では、場中にトヨタが発表しています。

21年3月期は減収減益となりましたが、22年3月期は前年度比2ケタ増収増益を見込んでいます。

また、株式分割も発表したこともあり、買い戻されています。

◎トヨタ 21年3月本決算発表



昨日の引け後には、ソフトバンクGの決算発表もありました。

21年3月期の純益が4兆9879億円となり、国内企業で過去最大となっています。

22年3月期の業績は未発表ですが、孫社長は決算発表で投資先がIPOの準備は進んでいると述べています。

純益が過去最大となったソフトバンクGはの利益が、東証全体の利益に対して占める割合は、12.6%です。

このことを考えると、株価の変動を受けるビジョンファンドの運用益の性質も含めて、本日市場がどのような評価をするのか、注目したいと思います。

◎ソフトバンクG 21年3月期本決算発表


さて、指数に話を戻すと、シカゴのCME日経先物の終値は27760円(日経比-388円)となり、28000円を割り込んできました。

昨日の最安値が27888円をつけています。

その差が100円くらいとなっており、寄付から下げ幅が縮小するかどうか注目したいと思います。

前場の下げ幅が小さいと後場の日銀買入は不在になるパターンがあるため、本日も後場の値動きが注目点です。

不用意な買いはリスクがあります。

特に信用取引での買い入れには、注意しておきましょう。

週足で下げ三方の形になっています。

この形になると、2週間は下げが加速しやすい不安定な時期になります。

もうしばらく下げのターンは続きそうです。

指数の下げに個別下げがついていくかどうか、この一点が注目ポイントです。

◎決算発表スケジュール



米国市場


12日の米国市場は、NYダウが33587.66ドル(前日比-681.50ドル)、NASDAQは43031.68ポイント(-357.75ポイント)となっています。

米国の4月消費者物価指数の前月比上昇率が4.2%と市場予想3.6%よりも上振れしています。

これを受けて、長期金利が1.69%上昇、インフレへの懸念が出ています。

金利上昇により、高PERになってるテスラ、ツイッターなどハイテク株に手じまい売りが加速しています。

また、商品物価が上昇していることから、材料高による価格転嫁、半導体不足による供給制約などもあり、商品価格の上昇が将来的に消費を抑える要因とみられています。

追加経済対策により伸びてきたバリュー株も利益確定売り出ています。

先週の東雲會でも話をしていましたが、NYダウの月足チャートも12か月線からの乖離率17%付近に達していたため、高値警戒をしていました。

決算発表を終える中、利益確定売りが出やすい時期も重なっています。

株式視投資をするうえでスケジュールとチャートはとても重要です。

このあたりの詳しい内容は、今週の授業で話をしていきます!

注目してきたVIX指数が今週に入り21.8と20を割っていた先週から高まっています。

昨晩は27.59まで上昇しており、下げ幅を拡大しやすい状況になってきました。

もうしばらく、利益確定売りの流れは続きそうです。

米10年債利回りは、1.699%となっており、金利は上昇しています。

このことを考えると、夏相場に備えて、投資チャンス到来と考えています。

今は選別眼を高めていきましょう!



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