高値警戒感のなか、再評価される製造業


おはようございます!

金曜日の日経平均は、29058.11円(前日比+111.97円)で取引を終えました。

東証1部  値上がり 1498  値下がり 594 変わらず 101

マザーズ  値上がり 172  値下がり 167  変わらず 15


日経平均は、25MAにタッチ後、押し目をつけて反転上昇後、29000円を回復しています。

5MAも回復しており、短期勢のマインドも崩れなかったことから、上値を追う展開になっています。

ただ、29000円の価格帯に入ってから、伸びが鈍化しており、この価格帯を一気にブレイクできるかどうかで、上昇力の強さを見ることができそうです。

225構成銘柄で、前日比で伸びた銘柄は、三井化学、カシオ、キリン、アドバンテスト、IHI、味の素と、化学、重工、食品関連が伸びています。

寄与度でみると、東京エレクトロン、アドバンテストが上位に入り、半導体製造装置も堅調に推移しているようですね。

一方、下げで目立ったのは、5月のユニクロ売上高が前年比で下回ったファーストリテイリング。

前日比で4%下落しています。

3月末以降、横ばいしていたレンジを下振れる値動きになっており、日経平均の上値を抑える要因になるか。

上昇力を見る際に、注意しておきたいと思います。

反対に、3月末以降、強さが目立っているのは、トヨタ自動車。

伸びが強いのは3つの要素が考えられます。

①世界でワクチン接種が進んでいる中、製造業への再評価

②出遅れていた割安株への再評価

③財務の健全性への再評価


あと、トヨタは超大企業にも関わらず、章男社長のトップダウンによる意思決定の速さもあり、サラリーマン社長の大企業と比べて、期待感が異なりますね。

トヨタが伸びていることから、トヨタが伸びている3つの要素を考えておくと、資金の流れが見えてきそうです。

CME日経平均先物の終値は、28975円(日経比-83円)と小幅下落。

今週は米雇用統計も控えているため、29000円~28500円のレンジで推移しそうです。


米国市場


3日のNYダウは34577.04ドル(-23.34)、NASDAQは13614.51ポイント(-141.82)と利益確定売りに押されています。

5月の全米雇用リポートで、非農業部門雇用者数は97万8000人増と市場予想68万人増を大幅増となっています。

新規失業保険申請者数は減っており、雇用状況はよくなっており、本日発表される雇用統計も改善するとみられています。

米国景気回復への期待から、長期金利が1.625%と伸びています。

NYダウの34600ドル、NASDAQの13800ポイント付近は上値は重たい価格帯であり、日米ともに上値抵抗に差し掛かっています。

米雇用統計が重要というよりも、仕掛けるきっかけとして見られているため、注目しています。

興味深いのは、米雇用統計が良くなると、下落する可能性を秘めていることです。

本来ならば経済回復が評価されるもので、雇用統計が良くなれば伸びるのが正規の評価ですが、今回はテーマリング(金融緩和の出口戦略)のキッカケになるとみらえており、こちらの評価になると一時的に下げる要因となってしまいます。

昨年4月以降、IT特需で伸びてきたこともあり、チャート的にも判断が分かれる位置にいます。

個別銘柄にはバラつきがあるため、これまで停滞していた低PERの製造業関連に再評価の流れに注目しています。


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