27500円~28000円のレンジで推移中


おはようございます!

水曜日の日経平均は、27581.66円(前日比-388.56円)で取引を終えました。


東証1部  値上がり 422  値下がり 1679  変わらず 89

マザーズ  値上がり 38  値下がり 324  変わらず 11


米国市場の下落に反応し、想定レンジの下限である27500円付近まで下落しました。

下げ幅が大きいですが、寄与度をみるとファーストリテイリング、ソフトバンクG、東京エレクトロン、アドバンテスト、リクルートなど、値嵩株が要因となっています。

下げた銘柄もある一方、上方修正した三菱自動車が8%高、日産、ホンダも小幅ながら伸びており、自動車関連の下値は固く、再評価のターンに入っているようです。

昨日のコメントにも書きましたが、今の相場はグロース株よりもバリュー系が注目されているようです。

TOPIXとマザーズ指数を比較するとわかりやすいですね。

TOPIX日足チャート


マザーズ日足チャート

東証1部の全体指数であるTOPIXは下げ渋っており、自動車や鉄鋼株への評価が続いていることから、下げ圧力は弱いようです。

一方、グロースが中心のマザーズ指数の下げ幅は拡大しており、個人投資家を中心に弱含んでいます。

グロース投資は、今は我慢の状況。

8月は下げのターンに入りやすい月でもあるため、決算発表後の値動きに注目するとよさそうです。

アドバンテストの決算発表をみると、22年度は21年度と比較して明るい月になるとみているようです。

1Qは受注は非常に多いとのこと。

通常、納期が2~3カ月のため、1Q受注、2Q売上のパターンですが、今は納期6か月程度に延びており、売上計上が3Q
にずれ込む見通しのようです。

業績反映にずれがあるため、短期投資の評価と中期投資の評価に差が出そうですね。

つまり、短期は売り、中期は再評価の流れに入るとみられるため、短期勢の売りに対して、中期勢の再評価がどの位置で拮抗するか、チャート上で注目したいと思います。

半導体関連の値がさ株である信越化学は、一昨日最高益の業績を出しました。

株価の評価は、日経平均の下落を受けて、下げて始まりましたが、その後買い戻される値動きとなっていました。

ただ、上値の抵抗は強く、1.3%下落して取引を終えています。

値嵩株の下げのターンに入っているため、好業績発表でも売られています。

短期と中期の評価にずれが入っており、短期勢の売りで下落すると割安になってきます。

中期の評価がどのあたりで強まるか、今は月足でチャートチェックしておくことが大切だと考えています。


米国市場は、利益確定売りに押されているNYダウが小幅下落、グーグル(アルファベット)など好決算を発表したハイテク関連は買い戻されて、NASDAQは上昇しています。

半導体最大手のAMDも決算を発表。

純利益が4.5倍と好調で、株価も8%高となっています。

デルタ株の感染拡大が懸念される中、好業績銘柄には素直に反応しています。

相場が大きく崩れる要因として、ハイテク株の業績悪化が挙げられますが、今はこの懸念はないようです。

CME日経平均先物も、前日日経終値比で+203円高の2785円で取引を終えており、想定レンジの27500円~28000円の範囲内で動いています。

これから、決算発表が本格化していきますが、車載関連、半導体関連でもニッチ企業に注目していきたいと思います。

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