木曜日の日経平均、25970.82円で取引を終えています。
場中にロシア軍によるウクライナ侵攻のニュースが入り、下げ幅を拡大して26000円を割り込みました。
圧力どまりとみていましたが、現在欧米の状況やプーチン大統領の年齢や今後の食糧確保などを考慮すると武力行使のカードを切ってきましたね。
米国が今回切るカードは追加経済対策。
ただ、1万社を超える世界の銀行決済サービス「SWIFT」からロシア銀行を締め出すことは見送ることになっています。
この「SWIFT」があるため、ドルが基軸通貨として成立しているのですが、中国はこの「SWIFT」に対抗する元による世界決済ネットワークを構築し始めています。
今回のロシアの主要貿易国は中国であり、今回の強弁姿勢の背景には、資源高、中国との貿易、元による決済ネットワークといったこれまで効果的だった経済制裁の効果が薄れていることがはっきりしました。
米国1強の世界秩序から米中の2軸化が加速していることを示唆させてくれますね。
そんななか一時25775円まで下げた日経平均ですが、16年の英国の欧州離脱の住民投票、トランプ大統領が勝った大統領選開票日の値動きと比較すると、当時は1000円以上の乱高下がありましたが、今回は500円以内に収まる動きになっており、これまで下げていたこともありますが、一旦底打ちになったようです。
ウクライナ侵攻により、原油高や資源高への思惑から、INPEX、出光、住友金属鉱山、DOWAなどが上昇しています。
大阪チタニウム、東邦チタニウムも人気化。
短期的な資金の受け皿になっています。
一方、レアメタルの供給が不安定になる可能性が出てきたことにより、半導体関連、電子部品関連が売られてました。
ただ、これまでなかなか切り返しができなかった日経平均ですが、今回のことで売りが出たことにより、少しスッキリしそうです。
あくまでも市場にとっての本丸は利上げと資産圧縮による米国市場の動向です。
CME22てゃ26190円と26000円台を回復しており、26000円~26500円のレンジで推移しそうです。
米国市場は、NYダウ33223.83ドル(+92.07)、NASDAQは13473.58(+436.10)と反発。
一時800ドルを超える下落となりましたが、買い戻しのターンに入りました。セールスフォースが7%上昇、マイクロソフトが5%上昇しており、ハイテク株に見直し買いが入っています。
33000円は1月安値を一時割り込みましたが、回復。
ウクライナ侵攻一旦、リバウンドして底打ちとなりそうです。
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